種別:太刀
銘 :吉家(三条)
時代:平安末期
長さ:73.0cm
反り:1.7cm
元幅:31.4mm
元重:7.7mm
先幅:20.1mm
先重:5.6mm
重量:757g(刀身のみ)
付属品:白鞘、白鞘袋、認定書(刀苑社)折紙(本阿弥光温)
三条吉家は、三条宗近の子或いは門人と伝わる刀工で、平安末期頃の活躍しました。吉家の作風の特徴として、宗近と比べると幾分か技巧的ですが、この後現れる粟田口派などからみると古雅なことが挙げられます。
本太刀は、鞘書の記載によれば元々天皇家が所蔵していた一口で、天正九年に正親町天皇から織田信長に下賜され、同年に淡路国の平定の功で信長から羽柴秀吉へと下賜、天正十五年に秀吉から豊後国の国主に任命された黒田如水(龍光院)へと下賜され、以後同家の所蔵となりました。裏には、佐藤寒山先生の鞘書もあり「伝来同意 黒田如水遺愛之一」と記されています。
姿は、鎬造、庵棟、身幅やや広く、平肉厚くつき、鋒延びて中鋒となり、表裏に棒樋をき流している。鍛えは、板目に流れごころの肌交じり、地沸付き、地景入る。刃文は、小丁子に小乱れ、小互の目交じり、足、葉よく入り、金筋、砂流しかかり、匂口明るく冴える。帽子は、乱れ込んで先尖り、僅かに返る。平安末期の作としては極めて健全で、砥ぎが古い為か錆は僅かに見られますが、平肉もたっぷりとつき、品位のある生ぶの太刀姿と匂口の明るく冴えた刃文を呈するなど稀少な三条吉家の名品です。
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