購入後未読でした。
書き込み線引き押印等無く本文綺麗ですが、
背表紙の端に微かな擦れございます。(写真4枚目)
【書籍について】
1997年にノーベル物理学を受賞したフランスの物理学者Claude Cohen-Tannoudj(クロード・コーエン=タヌージ) による量子力学の教科書です。
元々はタヌージが二巻本(量子力学をちゃんと学ぼうと思う人は必ず通るほどの名著)として出しておりましたが、
昨今の研究結果を反映するため、同じくフランスの物理学者
Bernard Diu(ベルナール・ディウ)
Franck Lalo(フランク・ラロエ)
らとともに大幅に改訂し三巻本にしました。
出品しているのはこの第三巻です。
第三巻ではまず、bosonとfermionそれぞれについて多体系の量子力学を展開します。ここで扱う平均場近似は、後の章でBCS理論(超伝導)を使って計算しようとする際に活躍しますので、その準備となります。また、BCS理論においてfermionのペア状態を記述する必要がありますので、別の準備として次の章で場の量子論(ここで自然と相対論化)へ拡張し、BCS理論へ。
続いて、場の量子論の枠組みで電磁輻射の量子化(光子が登場)を行います。原子(物質場)と光子(輻射場)の相互作用(角運動量交換、光の偏光を用いた原子構造解明など)を説明へ。
最後に、最新の話題として量子もつれ、測定、ベルの不等式について解説しています。