DJI Inspire 3
未知なる世界を、その目に
空撮を使った映像制作が盛り上がりを見せる昨今、DJI Inspire 3は、高い作業効率性を誇り、前例のない映像表現と自由度の高い創造性を実現します。このオールインワン型8Kカメラドローンにより、プロの映像制作者は、あらゆる撮影でポテンシャルを最大限に発揮でき、未知なる世界を鮮明に描き出します。
洗練された一体型設計
プロ向けカメラドローン Inspire 3は、新たに滑らかな機体設計を採用し、航空力学を十分に考慮し、空気抵抗を低減させています。
これにより、Inspire 2と比較して、最大下降(チルト)速度は9 m/sから10 m/sに向上し、垂直方向の上昇速度は6 m/sから8 m/sに、垂直方向の下降速度は4 m/sから8 m/sに向上しています。[1]
パワフルな機動性により、応答速度や制御の正確性が向上し、飛行時間も最大28分と長くなっています。[2]
FPVカメラ、複数のセンサーや測位用アンテナ、データ格納ストレージスロット…これら全てが、機体フレームとシームレスに融合された設計で、ミニマルかつ美しさを追求した現代的な工業デザインを実現しています。
Inspireシリーズの機体フレーム形態の変形設計を引き継いだInspire 3では、360°パンやチルトブーストに対応した新デザインを採用しています。ランディングギアが下がっている時、ジンバルは、上向き80° [3] までカメラを向けて撮影でき、機体フレームなどの映り込みはありません。これにより、今までにない斬新なショットを撮影できます。
機動性に優れた高精度フライトシステム
RTKによるcmレベルの測位
Inspire 3は、建築や測量の分野で使われているRTK高精度測位技術を搭載し、cmレベルの測位を実現します。[4] 全球測位衛星システム (GNSS)を使用した従来のメートルレベルの測位と比較すると、RTKを使用した測位は、飛行の安定性を高めるだけでなく、より正確な飛行ルート計画を可能にし、撮影効率を大幅に向上させます。
RTK測位用に新設計の積層型セラミックアンテナが機体フレームに内蔵され、3種類のGNSS信号(GPS、BeiDou、Galileo)を受信でき、2種類の周波数を使用したcmレベルの測位を実現しています。ネットワークRTK [5]を有効にする、もしくはD-RTK 2 モバイルステーション [6]を設置すると、追加モジュールの取り付けなしで、高精度の測位が可能になります。
デュアルアンテナ搭載
Inspire 3の機体前部と後部には積層型セラミックアンテナが内蔵され、磁気干渉に対してパワフルな耐干渉性を発揮し、飛行の精度と安全性がさらに向上しています。
Waypoint Pro
空撮向けに特別設計されたWaypoint Pro機能は、幅広いカスタム設定を使って、飛行ルート計画と撮影計画を立てることができます。新機能リピータブル ルートモードと3Dドリーモードを使うと、革新的な自動撮影を簡単に実行することができます。加えて、RTKを使ったcmレベルの測位により、より精度の高い飛行ルートの計画や実行が可能になっています。ワンオペでの撮影でも、プロの撮影クルーによるオペレーションでも、Waypoint Proを使えば、非常に複雑なシーンでも問題なく撮影できます。
リピータブル ルート
リピータブル ルートを使用すると、飛行高度、飛行速度、ジンバル角度、カメラ設定などの事前設定された全てのパラメーターを維持した状態で、機体は同じルートを自動飛行します。同じ飛行ミッションを繰り返すことができるため、難易度の高いワンテイクショットを簡単に撮影したり、時間を変えながら複数回同じルートを飛行して、昼から夜、または季節の移り変わりを長時間のタイムラプス映像で捉えられます。
3Dドリー
3Dドリーは、撮影現場にあるクレーンやケーブルカム、ドリーのような動きを実行でき、これらの機材の限界を超えた能力を発揮します。飛行ルート計画した後、映像制作者は、撮影のニーズに合わせて飛行速度やジンバル角度などのパラメーターを調整しながら、機体を手動で飛行ルート上の前後に往復させることができます。これにより、シネマ級の複雑なカメラワークを簡単かつ効率的に実行することができ、より有効的な視覚効果を実現します。
Spotlight Pro
Spotlight Proは、Inspire 2から更なる進化を果たし、ワンオペでの撮影に、さらなる撮影の可能性をもたらします。パワフルな機械学習アルゴリズムをベースとして、Inspire 3は、人/車/ボートを自動で認識してロックオンすることができ、その精度は従来のモデルよりも向上しています。
Spotlight Proのフォローモードを使用すると、機体とジンバルカメラは同じ方向を向き、被写体をフレーム内に捉え続けるため、パイロットは、手動でフレームを調整しなくても、被写体を中心に捉えたサークルショットを簡単に撮影できます。
フリーモードでは、360°パンに対応したInspire 3のジンバルカメラが、被写体をフレーム内に捉え続けます。その間、パイロットはFPVカメラを使って周辺環境を確認しながら、飛行ルートを臨機応変に調整できるため、より簡単に複雑なカメラワークを実行できます。
【ご注意】
* 飛行する前に、現地の法律および規制を確認し、厳守してください。** 全データは、制御された環境下にて、DJI Inspire 3の製品版モデルを使用して測定した値です。実際の使用体験は、周辺環境、使用方法、ファームウェアのバージョンによって、異なる場合があります。
*** 本ページに記載されている全ての動画および写真は、撮影場所の法規制を遵守して、撮影されたものです。
**** Inspire 3は、使用前に、DJI Pilot 2アプリを使ってアクティベーションする必要があります。
1. 最高速度は、無風環境下で海抜0 mの高度で測定。
2. 以下の条件下で測定:ジンバルカメラとレンズを機体に装着し、他のアクセサリーは装着していない状態で、無風環境下、海抜約0 mの高度を、バッテリーが0%に到達するまで定速36 km/hで飛行時。このデータはあくまで参考用です。 実際の値は、アプリ内で確認してください。
3. DL 50 mmレンズを使用し、ランディングギアが下がった状態で、無風環境下でホバリングしながら測定。
4. RTK無効時は、DJI Inspire 3はデフォルトでGNSS測位を使用します。
5. カスタムネットワークRTKを使用する前に、現地の代理店サービスで購入についてお問い合わせください。
6. D-RTK 2 モバイルステーションは別売になります。
7. ランディングギアの位置(上げた状態と下げた状態)を切り替えている最中は、障害物検知は無効になります。ランディングギアが下がっている場合、機体の前方左と前方右のエリアに約20°の死角があり、そのエリアでは障害物回避が動作しません。
8. 障害物回避のカスタム制動範囲:水平方向2〜10 m、上方1〜3 m、下方1 m。障害物検知のカスタム警告範囲:水平方向2.1〜30 m、上方1.1.〜10 m、下方1.1〜10 m。
9. ライセンスキーは別売になります。
10. S&Qモードでの8K/75fps動画撮影には、フルサイズ2.4:1アスペクト比とApple ProRes RAWが必要です。
11. 別売になります。
12. 新登場の望遠レンズは、後日発売予定です。
13. 電波干渉および障害物のない開けた屋外環境下、ジンバルカメラとレンズを機体に装着し、他のアクセサリーは装着していない状態で測定。上記のデータは、各基準下での復路のない片道飛行で最も遠い通信範囲を示しています。飛行中は、アプリで表示されるリマインダーに注意してください。
14. シングル制御モードでの最大映像伝送距離:FPVカメラ:約15 km (FCC)、8 km (CE/SRRC/MIC(日本))。ジンバルカメラ(1080p/60fpsライブ映像):約13 km (FCC)、7 km (CE/SRRC/MIC(日本))。ジンバルカメラ(4K/30fps ライブ映像):約5 km (FCC)、3 km (CE/SRRC/MIC(日本))。
15. デュアル制御モードでの最大映像伝送距離:FPVカメラ:約12 km (FCC)、6.4 km (CE/SRRC/MIC(日本))。ジンバルカメラ(1080p/60fpsライブ映像):約11.2 km (FCC)、5.6 km (CE/SRRC/MIC(日本))。ジンバルカメラ(4K/30fpsライブ映像):約4 km (FCC)、2.4 km (CE/SRRC/MIC(日本))。
16. フレームレートが30fps以下の時のみ。
17. 送信機を2台使用する場合、両方の送信機のアンテナが機体の方を向き、送信機と機体の間に障害物がないことを確認してください。この条件を満たさない場合、一方の送信機の信号が弱くなり、その影響でもう一方の送信機の通信品質が損なわれる場合があります。
18. 該当のポートは、DJI遠隔モニター拡張プレート上にあるポートで、DJI遠隔モニター拡張プレートは別途購入する必要があります。
19. 配信モードでは、伝送性能が異なります。
20. 換気の良い、室温25℃の環境下で測定。この測定値はあくまで参照用です。
21. Apple MacBook Pro 2021(Apple M1 Maxチップ)で、同梱のUSB-C - USB-Cデータケーブルを使用して測定。